【チャーリー】

チョコレート工場ではありません
チャールズチャップリン。世界の喜劇王の生涯を描いた伝記作品です。

彼は母親に元スター 父は大道芸人サラブレッドとして生まれ、
家では母親の芸みて育ちました。
ある日、劇場で母親が舞台に立つのですが、罵声の嵐
いくら元スターといえど、やっぱり老いには適いません。
そしてそんな窮地にぽっと舞台にでたのが幼年期のチャップリン
いきなり子供が舞台にでてきて、おどろけて見せる子供に会場は大うけ、おひねりの嵐。
母親もそれはそれでうれしいのですが元スターというプライドがある為に
素直に喜べないんですよね…この性はなんかわかる気がします。
この作品ではあまり母親の話には触れてないですが…


成長したチャップリンは兄の計らいで仕事をもらい劇の役者として働いていくわけですよ。
こいつは才能がある!是非みてやってくれと言う兄対して
こんな背の小さくて冴えない奴が何ができるんだ!
みたいな感じで
そしてそこでチャップリンは芸を披露するわけなんですが、
それをみた雇い主は即採用
働く事になっていくんですねぇ〜


最初チャップリンは映画には興味がなかったらしいんです…
それは、劇のライブ感がいいんだ!こんなのは劇じゃない!みたいな感じで
映画っていうのはリアルタイムではないですしね
ただ、より多くの人に見てもらいたい!
劇はやっぱり見てくれる人に限りがあります。
映画は逆にフィルムを用意すればどこでも上映できますし、
そういう点を思って彼は映画に手を出していったと聞いたんだけど…
この映画だとちょっと違った。まぁいいや


そして映画に手を出していったチャップリン
当時映画は音がついてなくいわゆるサイレント映画なわけですよ。
音はリアルタイムで演奏したり、活弁士みたいな人がいたり
作品も短編な物が多く、活動フィルム的なものばっかりの中で
彼は映画で初めて長編でストーリーのある作品を作った人なんですよね。
それが【KID】だったと思うんですけど
この作品は彼の幼年期の思いがつまった作品ですよねぇ〜
笑かして笑かして笑かして、最後は泣きにもってくるチャップリンの手法は
画期的なものだったんだろうと思います。
人によれば喜劇作品と言われる中、いや!あれは喜劇じゃないんだ〜なんて言う人もいたり


チャップリンの欠点はなんだったか
それは彼の後継者を育てる事ができなかったと言われてるらしいです。
というのは彼はあまりにも天才すぎて作品にかける情熱が半端じゃなかったと聞きます。
その為に撮影には納得がいくまで何回もリテイクしたり連日連夜で音を作ったりと
それはすごいものだったと聞きますし、彼自身なんでも自分で手がけてしまうという…
すげぇ・・・すげぇよチャップリン
というか当時の芸人と言われる人は一人でなんでも、腕がなきゃやっていけなかったっていわれてますよね。
それこそ芝居も出来、脚本も書き、編集もしたり、
バイオリンやらピアノやらなんでも出来ちゃったり…ほんとすげぇなぁ・・・


そんな中この話のラストのせりふの中に


名作になる!と思っていても結局はそれに手が届かない…だから私は二流なんだ…
だが、私は人を笑わす事ができたんだ


って感じでその後アカデミー特別賞の舞台の上にたって終わるんですよね
ぶっちゃけラストの方はかなり泣けました。天才と呼ばれた喜劇王
だけどそのかたわら彼の作品に対する情熱とたゆみない努力があって
世界の人を感動させる事ができたんですよね。
いいわぁいいわぁチャップリン